上農高伝統の盆花市 節目の60回に向け準備
花束は例年より少なめの300束
上伊那農業高校伝統の盆花市が12日、いなっせと伊那北駅の前で開かれます。
11日には盆花市を前に花束づくりが行われました。
この日は生徒およそ70人が作業を行いました。
盆花市は1953年、昭和28年に当時の佐藤昌一校長が地域に感謝の気持ちを表そうと始めたもので、今年節目の60回目を迎えます。
始まった当初は山の中に入り山野草を採って束ね、それを売っていたということです。
現在、盆花に使われる花は菊やアスター、トルコギキョウ、オミナエシなど6種類ほどで、すべて校内で生徒が栽培しています。
今年は春先に寒い日が続いたため生育が遅く、花束は例年より少なめの300束となりました。
上農高校農業クラブ会長の森住周君は「私も先輩たちに教わって作業ができるようになってきたが、それが60回も続いているということには重みを感じる。みなさんに喜んでもらえれば」と話していました。
藤澤昭二教頭は「季節の変わり目になると声をかけられるほど地域に定着している。この伝統をこれからも続けていきたい」と話していました。
盆花市は12日の午前9時半からで、1束500円で販売されることになっています。