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2611/(火)

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盆休みの延長を訴える「盆正月」

南箕輪村田畑の伝統行事 区長宅を閉鎖

盆休みの延長を訴える「盆正月」

区長の自宅玄関にバリケードを作り盆休みの延長を訴える南箕輪村田畑の伝統行事、盆正月が16日深夜に行われました。
夜11時すぎ、寝静まった区長宅に、正月飾りや野菜を乗せた軽トラックが到着しました。
盆正月は、区の役員の家を一軒ずつまわり、玄関先にバリケードを作って盆休みの延長を訴える田畑区の伝統行事です。
小学校PTAや消防団、有志でつくる田畑区の伝統行事を守る会が行っています。
昨夜は、15人が、区長宅の倉庫からはしごや農作業用の機械などを持ち出し、玄関先に次々と置いていきました。
玄関が完全に封鎖されると、正月用の鏡餅と近くの畑でとってきた野菜を飾ります。
そして仕上げに、石灰を使って「お正月」と書きました。
区長宅の封鎖を終えたメンバーらは、区の会計役の自宅を目指し暗闇に消えていきました。

翌朝の区長宅

盆休みの延長を訴える「盆正月」

 翌朝6時。
 バリケードで出入口をふさがれた玄関から区長の日戸恒良さんが顔を出しました。
 玄関から出られなかったため、裏口から表にまわった日戸さんは積み上げられたバリケードを眺めていました。
 日戸さん宅がバリケードを作られるのは、公民館の分館長を務めていた頃から数えて今回が3回目です。
 日戸さんは「今年は比較的綺麗に積み上げられたが、重い物が多く片づけが大変そう」と話していました。
 日戸さんは早速部屋に戻り、区長代理や会計など関係者に、もう1日休みにすることを伝えていました。
 中学生になる日戸さんの孫達も、地域の伝統行事を目の当たりにしていました。
 バリケードはこの後、家族全員で片づけたということです。

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