カメラリポート 今も残る高遠城の門
伊那市の民家に移築された門
伊那市高遠町の高遠城址公園の保存や復元整備を検討する史跡 高遠城跡整備委員会による調査で、高遠城の本丸の門の一部が伊那市東春近の民家に移築され、当時の姿を今も残していることがわかりました。
高遠城から移築されたこの門は、高さおよそ2メートル50センチ、幅はおよそ3メートル、高遠城の本丸入口にあった門だといわれています。
明治に入り廃藩置県の令が出されると、高遠城郭内にあった建造物や樹木が民間に払い下げられました。
この門もその時のものです。
幕末に描かれた高遠城の敷地の絵図には、本丸入口にこの門があったことが記されています。
調査は整備委員会の委員で、信濃建築史研究室の吉澤政己さんが行いました。
この門がある家に住む鳥原正憲さんです。
家に伝わる資料によると、正憲さんの先祖が明治5年に買い受けたということです。
史跡高遠城跡整備委員会では、復元について検討し、この門を史料として役立てていきたいとしています。