諏訪形の住民 保育ブロック工法で育てた苗を植樹
災害に強い山にしようと取り組んでいる伊那市西春近諏訪形の住民は、保育ブロックで育てたケヤキなどの苗を、平成18年に土砂災害が起きた貝付沢に19日、植えました。
19日は、地元有志でつくる諏訪形区を災害から守る委員会の委員12人が、保育ブロックで育てたケヤキおよそ120本ともみじ数本を貝付沢の斜面に植樹しました。
委員会では、倒れにくい木を育てるため、保育ブロックと呼ばれる強い根を育てる生育方法に取り組んでいます。
5月には、伊那市地域づくり活動支援金事業を活用して、およそ150本の苗を保育ブロックに植えました。
10月に植樹を予定していましたが、生育が予定より早かったため、2か月ほど早い作業となりました。
メンバーらは、2メートル間隔で苗を植えていました。
去年、猿に食べられてしまったクヌギも、保育ブロックで育て、7月に試験的に25本植えていました。
19日に確認したところ、食べられていたのは3本に留まっていて、委員会では、「保育ブロックにしたことにより、根の成長が早まり、猿が引き抜けなかったのでは」と話していました。