駒ヶ岳登山遭難事故から99年 慰霊の日
箕輪中部小児童が記念碑に花を手向ける
1913年大正2年に発生した中箕輪尋常高等小学校の駒ヶ岳登山遭難事故。
事故から99年が経過した27日箕輪中部小学校で慰霊の日の行事が行われました。
慰霊の日の行事では登校した児童が学校内に建立されている遭難の碑に花を手向け手を合わせていました。
この行事は遭難事故を後世に伝えようと児童会が中心となって毎年事故があった8月27日に行われています。
この事故は当時の校長を含む11人が登山の際、暴風雨にあい犠牲となったもので、これを題材にした新田次郎の小説「聖職の碑」は映画化されました。
駒ヶ岳登山で頂上を目指した一向は頂上付近で暴風雨にあいます。
ようやくたどりついた山小屋はこわれていて、着ていたカッパなどで雨風をしのぎますが、一夜明け児童の1人が亡くなります。
これにより暴風雨の中、下山をこころみますが、その途中合わせて11人が亡くなる大惨事となりました。
その後、上伊那教育会は遭難現場に記念碑を建立し、ここを訪れた登山者はこの碑の前で亡くなった人たちの冥福を祈ります。
悲しみから99年が経過した今もこの事故は語りつがれ地域の人たちの記憶に刻まれています。