防災の日 箕輪町総合防災訓練
二次避難所設置訓練 初実施
9月1日は防災の日です。
箕輪町では総合防災訓練が行われ、松島区の社会福祉体育館では、大規模災害を想定し、二次避難所の設置訓練が初めて行われました。
訓練は、東海地震と伊那谷断層帯地震の発生を想定し行われました。
午前8時17分、避難勧告の放送が町内に流れると、地区ごとに住民が避難を開始しました。
このうち、松島区の社会福祉体育館では、公民館などの避難所に入りきれなかった避難民を受け入れる二次避難所の設置訓練が行われました。
訓練には、区民や町、社協の関係者などおよそ300人が参加しました。
箕輪町では今年3月に地域防災計画の修正を行い、二次避難所や福祉避難室の設置などを新たに計画に盛り込みました。
避難所では怪我をした人や障害者、妊婦など、10ほどのグループに分け、運営側と避難者役の人たちが、必要な物や対応などについて確認をしていました。
参加者からは「知的障害を抱えた人は環境が変わると落ち着かなくなるので、気分を落ち着かせる為に、折り紙や絵を描く為の画用紙などの準備が必要」、「車いすを利用している人がリラックスできるよう、マットを敷いて休んでもらう場所を作った」などといった意見が出されていました。
視察に訪れた、平澤豊満町長は「今回の訓練の経験を他の町民に伝え、いざというときには皆さんがリーダーシップをとり、被災した人たちが安心して避難できる環境を作ってほしい」と話していました。
手話通訳者が初の参加
沢区の訓練では聴覚障害者のために、今回初めて手話通訳者が訓練に参加しました。
2人の聴覚障害者がその都度出される指示などを、手話を通じて確認していました。
訓練に参加した江口功さんは「今まで参加していて理解できないこともあったが、今回はわかりやすく良かった」と話していました。
唐澤勉区長は「健聴者の立場で今までないがしろにしている部分だった。これからは通訳にも入ってもらい、耳が聞こえない人たちにも積極的に参加してもらえるよう呼びかけていきたい」と話していました。
沢区の訓練にはおよそ200人が参加して、AEDの使い方や消火訓練などを行い、災害時の対応を確認していました。