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煙で合図 西春近で「狼煙」復活

根羽村を皮切りに南信州狼煙リレー

煙で合図 西春近で「狼煙」復活

 戦国時代に大名が通信手段として用いたとされる「狼煙」が8日、飯田地域や上下伊那地域で復活しました。
 伊那市西春近には、およそ500年前の戦国時代に狼煙台として使われていた「物見や城」と呼ばれる場所があり、この日はそこで地域住民らおよそ70人が狼煙をあげました。
 西春近自治協議会では、地域の人たちに物見や城を知ってもらおうと、去年から狼煙を復活させています。
 戦国時代の武将、武田信玄は情報や通信の手法として伊那谷に狼煙ルートを構築したといわれています。
 この日は、そのルートとなっている根羽村から伊那市までの13市町村、27か所の狼煙台跡で、リレー形式で狼煙があげられました。
 西春近の物見や城に合図を送る予定だった中川村の陣馬形山は、あいにく雲に隠れ狼煙を確認することができませんでしたが、物見や城の他に伊那市内で狼煙をあげた、西春近北小や南小、富県の高烏谷山の狼煙は確認されました。
 参加した小学生は「昔の人はこんなことを思いつくなんてすごい」「こんなに高く上がるとは思わなかった」と話していました。
 西春近自治協議会の橋爪俊夫会長は「狼煙がこうしてあがり、違う場所の相手に伝わるということは実際にやってみると感慨深いものがある。子どもたちにも継承していってもらいたい」と話していました。
 西春近自治協議会では「狼煙だけでなく、今後は地域間の交流もしていきたい」としています。

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