小学生対象ジオツアー 初開催
長谷小児童50人が学ぶ
伊那市は、南アルプスの成り立ちなどを子ども達に知ってもらおうと、市内の小学生を対象にした南アルプスジオパークツアーを21日、伊那市長谷で初めて開きました。
21日は、長谷小学校の3年生縲・年生およそ50人が、学校のそばにある溝口露頭や戸台の化石資料室などを見学しました。
ジオパークは、地層や地形、断層などの地質現象を観察できる場所です。
ツアーでは、ジオパークガイド4人が子ども達に分かりやすく説明しました。
このうち、溝口露頭を見学した3年生のグループでは、地元長谷出身の穴澤辰幸さんが、話をしました。
溝口露頭では、総延長およそ1,000キロを越えると言われている中央構造線をみることができます。
他に、戸台の化石資料室では、戸台層で採取されたサンカクガイやアンモナイトの化石を観察しました。
穴澤さんは「化石から、戸台層は1億2千年ほど前は海だったことが分かる」と話していました。
伊那市では、来月にも市内の2つの小学校を対象にツアーを予定していて、今後もジオパークを教育に役立てていくとしています。