エコチル調査 上伊那では1,140人の母親が協力
エコチルフェスティバルで現状報告
去年1月から全国一斉にスタートしたエコチル調査について、上伊那地域では1140人が調査に協力していることがわかりました。
これは、出産期の母親の77.9%にあたるということです。
これは、29日に伊那市のいなっせで開かれたエコチルフェスティバルで報告されたもので、会場には子連れの母親などおよそ140人が訪れました。
エコチル調査は、アトピーや食物アレルギーなど、子どもの健康上の問題と化学物質などの関連性を調べようと、胎児期から13年にわたって調査をするもので、甲信地域では上伊那が調査対象に選ばれています。
この日は、エコチル調査甲信サブユニットセンター長で信州大学医学部の野見山哲生教授から現状について報告がありました。
報告によりますと、上伊那地域でこれまでに調査に協力した母親の数は1140人で、全体の77.9%でした。
全国の平均は78.1%で、上伊那はほぼ平均値だということです。
また調査の効率化を図るため、今年7月には信州大学農学部に出張所を設置したことも報告しました。
野見山教授は「エコチル調査を知っている母親が増えてきて、協力してくれるようになってきた。協力してくれている人たちには本当に感謝したい」と話していました。
この日は、子どもの健康に関する講演も行われ、訪れた母親たちが講師の話に耳を傾けていました