大地震を想定 災害拠点病院訓練
伊那中央病院で訓練
上伊那地域の災害拠点病院に指定されている伊那中央病院で6日、大地震の発生を想定した訓練が行われました。
今回の訓練は、東海沖地震が発生し、上伊那地域で死傷者が多数出ているとの想定で行われました。
伊那中央病院では、地域医療の拠点として24時間被災者を受け入れる災害拠点病院に指定されていて、毎年訓練を行っています。
病院の入口付近では、診療の順序を色によって判別するトリアージが行われ、赤い札がつけられた重症患者は病院内に設置された緊急治療スペースに運ばれていました。
今回の訓練は、平日の朝の災害発生を想定して行われました。
患者が押し寄せることが予想されることから、緑の札がつけられた軽傷の患者のスペースでは、治療が終わった人や治療が必要でない人を帰す場面も見られました。
軽傷患者のスペースにいた医師は「特に軽傷患者のスペースには多くの患者が押し寄せる可能性がある。帰して良い人か、正しい判断ができるようにしていきたい」と話していました。
災害対策本部長の川合博伊那中央病院長は「スムーズに進んだと思う。万が一のときに今回の訓練を思い出しながら動いてもらえるよう、職員に呼びかけていきたい」と話していました。
伊那中央病院では、今回の訓練の経験を災害発生時の対応マニュアルに反映させていきたいとしています。