戦友に手向ける辻元さんの菊 満開
戦友の供養の花
伊那市小沢の辻元武良さんの育てている菊が満開になっています。
辻元さんは戦争で亡くなった友人に手向けるため、10年ほど前から菊を育てています。
20日には花を持って靖国神社に供えに行くということです。
辻元さんは1943年、昭和18年に満州に渡り、ソ連との国交警備につきました。
戦後は捕虜としてシベリアに抑留され、過酷な環境のなかで食べるものもほとんどなく、友人が亡くなっていったといいます。
そうして1949年、昭和24年に帰国しました。
花は、自宅の庭と畑、およそ300坪で毎年苗木から育てています。
87歳と高齢になったこともあり、来年からは菊の数を半分ほどに減らすということです。
辻元さんは、「動けるかぎり花と一緒に生きて戦友たちの供養をしていきたい」とはなしていました。