池上秀畝の屏風絵展
普段は見れない個人所有の7点展示
伊那市高遠町で生まれ、花鳥画や山水画を得意とした日本画家「池上秀畝の屏風絵展」が20日から、伊那市の伊那文化会館で開かれます。
伊那市山寺の常円寺のために秀畝が描いた「龍虎図(1933)」
冬の諏訪湖を描いたとされている「初雪(制作年不詳)」
花鳥画を追求していた秀畝ならではの作品「牡丹孔雀(1931)」
これらの屏風絵は、一般に公開されることの少ない個人が所有している秀畝の作品です。
会場には、屏風7点と市内の小中学校が所有している掛け軸2点が展示されています。
池上秀畝は、明治から昭和にかけ日本画の伝統を重んじた流派の中心人物として活躍した高遠町出身の日本画家です。
屏風絵は、中国で生まれた風や人目を避けるための調度品で、日本には7世紀に伝わったとされています。
6つ折りの屏風が左右一対になったものを六曲一双屏風といい、一対を並べると横幅は7メートルほどになります。
池上秀畝の屏風絵展は、20日から11月25日日曜日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれます。
期間中、オリジナルの屏風をつくるイベントや学芸員によるギャラリーツアーが行われます。