12のスクラム防災サミット
豊島区と箕輪町など災害協定締結市町の12自治体が相互支援を宣言
東京都豊島区、豊島区と災害時相互協力にかかる防災協定を締結している箕輪町など6市5町が集う「12のスクラム 防災サミット」が1日、約600人が参加して豊島区の豊島公会堂であった。4月に防災協定を結んだ箕輪町は、平沢豊満町長はじめ関係者23人が参加。12区市町が互いに連携し、災害時に相互支援する共同宣言を採択した。
これまで構築してきた相互支援体制をより実践的なものにしよう-と開催。高野之夫豊島区長は、「12自治体が互いに連携し、全力をあげて助け合おう」とあいさつした。
豊島区と協定を結ぶ市町は、山形県遊佐町、埼玉県秩父市、福島県猪苗代町、埼玉県三芳町、岩手県一関市、岐阜県関市、群馬県神流町、栃木県那須烏山市、新潟県魚沼市、箕輪町、茨城県常陸大宮市(協定締結順)。
12区市町が防災への取り組み状況を発表し、地域、家族、各自治体の“きずな”を強めていく大切さを確認。
各自治体に暮す全ての人の安全・安心な生活実現を目指し、▽平常時から防災の情報を共有し、災害時の円滑な支援活動に役立てる▽防災サミット参加自治体が被災した場合は相互に協力し、優先的かつ効率的な支援活動を実施▽防災の協力関係を契機に各分野での交流をさらに深め、互いの発展を目指す-と共同宣言をした。
新潟県魚沼市の星野芳昭市長が「新潟中越地震から1年が経過して」と題して基調講演。パネルディスカッションでは、旧堀之内町の区長、総務課長、ホームヘルパー、学生ボランティアらが、地震発生時の活動などを振り返った。