神子柴遺跡の魅力 語り合う
発掘関係者が座談会
54年前に旧石器時代の石器が発見された南箕輪村神子柴遺跡の、発掘関係者による座談会が27日、神子柴公民館で開かれました。
この日は、実際に発掘に携わった、伊那市狐島の御子柴泰正さんと、地区住民としてサポートにあたった原輝夫さん、高木清幸さんがパネリストを務め、会場を訪れた20人が話に耳を傾けました。
座談会は、遺跡発見から54年が経ち、改めて遺跡について考えてみようと神子柴の文化歴史遺産を伝える会が開いたものです。
神子柴遺跡では、旧石器時代から縄文時代の大型の石器が傷の少ない状態で見つかっていて、国内では神子柴で初めて発見されたことから、同じ系統の石器は「神子柴系石器」と呼ばれています。
座談会で御子柴さんは「良い地層があると聞き、行って掘り始めたら30分ほどで大きな黒曜石が出てきた。同じ場所から石斧なども見つかり、当時はとても興奮した」と話していました。