箕輪町の水路に間伐材で作った木製甲ふた設置
伊那土地改良区は3日、箕輪町福与の瀬沢川北側にある右岸幹線水路に、カラマツの間伐材を利用した木製甲ふたを設置した。
県のコモンズ支援金を利用した事業で、地域住民20人も参加。同水路には、建設した1963年から現在までの間、金網が設置されていたが、さびて老朽化していたため、地域から「どうにかしてほしい」との要望があった。そこで伊那土地改良区が中心となり、環境にも配慮した水路整備の実施を計画。設置距離は約55メートル。
福与区の丸田晃区長は「地元としても大きな水路。傾斜を背負っており、土砂が流れ込めば下段の水田が被害を受ける。地区の安全のためにもありがたい」と話していた。
木製甲ふたの設置は2年目。昨年取りつけた伊那市福島地区のふたは、現在も良好だという。
伊那土地改良区の三澤一徳理事長は「今後も地域資源を活用した環境によい整備を継続したい」と話していた。