旭日単光章 矢野 源嗣 さん
秋の叙勲 上伊那から4人が受章
3日に発表された秋の叙勲。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは4人が受章しました。
5日から受章者の喜びの声をシリーズでお伝えします。
初日の5日は旭日単光章を受章した元県美篶土地改良区理事長の矢野源嗣さんです。
34年間にわたり長野県美篶土地改良区の総代や理事長を務め、農業の基盤整備に功績があったとして旭日単光章を受賞した伊那市美篶の矢野源嗣さんです。
「土地改良区の役員にしろ地区民にしろみんながより良くなるんだという自分の考え方をくんでくれて、一生懸命やってくれたので土地改良区全体でもらうべきもの。たまたま自分が理事長だったのでもらうことになった。穴があったら入りたい。」
昭和5年生まれの矢野さんは、上伊那農業高校卒業後、農業を始めました。当時は水路もコンクリートではなく土の水路で崩れることも多く、入り組んだ水田は作業の効率も悪かったといいます。
矢野さんは県美篶土地改良区の組合員として遅れていた用水路や農地の整備を進めたほか、去年5月に引退するまでの10年間は理事長として、組合員をまとめてきました。
「人の意見を聞き、いいことについては取り上げ、まずいことについては、もう少し考えようとか判断をきちんとするのが組織の長。」
理事長時代には、伊那市美篶の農業用水の溜池、六道の堤の改修工事を実現させました。
六道の堤は江戸時代末期の高遠潘が造ったもので、老朽化による水漏れで堤の決壊が心配されていました。
「20歳のころから60年近く地域のためにやってきた。
大変苦労はしたけど自分の人生は自分でも褒めてやりたい。」
6日は旭日双光章を受章した元伊那市議会議員の下島省吾さんの喜びの声です。