地蜂 女王蜂の人工越冬始まる
7日は二十四節気の一つ、立冬。冬の気配が感じられる頃とされています。地蜂の女王蜂も冬を越す準備を始めました。
伊那市西箕輪大萱の作業小屋。
伊那市地蜂愛好会では、地蜂と呼ばれるシダクロスズメバチの女王蜂を人工越冬させています。
小屋の中には、伊那市地蜂愛好会の小木曽大吉会長が先月下旬に設置した蜂の巣6個が置かれています。
日中、気温が高くなると、オス蜂が求愛の為、羽音を響かせ、女王蜂にPRをしていました。
交尾を済ませた女王蜂は、新聞紙の中や天井の隅で越冬の体制に入っていました。
ハチ追いを楽しむためにも、ハチの保護に力を入れている愛好会は、人工的に越冬させた女王蜂を山に放す活動を続けてきました。
しかし、今年の夏の猛暑は蜂の世界にも影響を与えました。小木曽会長によると、今年は、巣の大きさが例年と比べ4分の3程だったということです。これにより、巣の中にある女王蜂の卵は普段の半分とみられ、人工越冬できる女王蜂の数は、今年の春、越冬できた数の半分の5千匹程となる見込みだということです。
この作業は、来月半ば頃まで続けられ、交尾を終えた女王蜂は箱に入れられ、土の中で一冬をこします。