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高遠城跡整備検討委員会

笹本委員長「ソフトで日本一目指す」

高遠城跡整備検討委員会

 史跡としての高遠城跡を検討する整備委員会が、今日伊那市高遠町総合支所で開かれました。
 委員会が検討する第2次短期整備計画は、平成16年度から10年間の整備事業を定めた高遠城跡整備実施計画の後半にあたる平成25年度からの5年間について検討するものです。
 短期計画は、具体的な環境整備の実施を盛り込むもので、信州大学の教授や、建築・考古学などの専門家が委員を務めているほか、文化庁の調査官がアドバイザーに当たっています。
 22日は、計画の原案が委員に示されました。
現在抱える課題として、一部土砂崩壊が見られる三の丸の北側斜面の整備、指定地の公有地化、遺構の整備・復元に向けた調査、冊子・パンフレットの作成などが上げられています。
 県の天然記念物であるタカオトコヒガンザクラを大切にしなければならないが、国の史跡である高遠城跡の史跡としての価値を高めるため調整を図りながら整備する必要があることなどが確認されていました。
 信州大学副学長の笹本 正治委員長は、「高遠城の歴史を理解しながら歩けるコースの整備や、城の見どころマップの作成など、ソフトの充実で日本一の史跡を目指していきたい」と話していました。
 委員からは、「史跡のすぐそばに歴史博物館があるのに、整備・保存に連動していないのではないか。常駐の学芸員や桜守などを、博物館に配備するなど、更なる活用を計画に盛り込んで欲しい」といった意見が出ていました。
 整備委員会は、来年2月にも開かれ、今年度中に短期整備計画を策定する予定です。

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