伊那谷遺産プロジェクト発足
土木建築物や暮らし、自然などにまつわる先人の足跡を伊那谷遺産として選定、提案する「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」選定委員会が27日発足しました。
27日は、駒ヶ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所で第1回目の選定委員会が開かれました。
伊那谷遺産プロジェクトは、防災教育や地域振興の観点から、治水や自然災害の歴史を後世に引き継ぎ、伊那谷に暮らしてきた人々の足跡を発信しようと国土交通省天竜川上流河川事務所が計画するものです。
委員は大学教授や県の経営者協会の代表など11人で構成し委員長は信州大学の笹本正治副学長が務めます。
上伊那郷土研究会の伊藤一夫会長ら3人がアドバイザーを務めます。
27日の委員会では、事務局が選定した38の伊那谷遺産の候補案が示された他、選定基準について意見を交わしました。
候選定基準については土木工学的な工夫が認められている遺構や自然史や自然災害の歴史を示すものなどとしています。
選定対象地域は、上伊那地域や飯田下伊那地域の22市町村としています。
委員会は冒頭のみ公開で行われました。
伊那谷遺産候補として、伊那市入舟の舟着場や美篶の六道原地蔵、箕輪町八乙女の水路橋などがあがっているということです。
伊那谷遺産は100をめざして選定を行い来年3月に公表したい考えです。