白鳥市長「TPP参加は反対」
市議会一般質問で
伊那市の白鳥孝市長は、環太平洋パートナーシップ協定・TPPについて、参加に反対との自身の考えを明らかにしました。
これは、6日開かれた伊那市議会12月定例会の一般質問で、議員の質問に答えたものです。
白鳥市長は、「衆院選の争点ともなっているが、充分な議論がされていないのが問題。慎重に検討、議論し、国民の合意を得る事が必要」とした上で、「個人的にはTPPへの参加は反対。国益に反するところが多い」との考えを明らかにしました。
白鳥市長は、「農業出荷額が1/4になるとの試算も出ている。工業にはメリットがあるともいわれているが、資本力の弱い地方の中小企業では淘汰が進むのではないか。医療分野でも、市場原理が医療に持ちこまれると崩壊につながるとの声もある。地方がどうなるかを第一にTPPを考えなければならない」と述べました。
孤独死防ぐ協定 民間業者と
白鳥市長は、一般質問で、高齢者の孤独死を防ぐため、電気や水道などのライフライン業者と見守りのための協定を結ぶとの考えを示しました。
議員から、高齢者の孤独死を防ぐためのネットワーク作りが必要ではないかとの質問に対し答えたものです。
伊那市では、孤独死を防ぐための施策を検討していたということで、電気・水道・ガス・郵便など、家庭を訪問する民間企業との協定を、来年1月にも結ぶとしています。
これから、関係業者をピックアップするとともに、家庭を訪問した際、異常を感じたらどのように対応すればよいかといった体制を検討するとしています。