支援学校見学し障害者雇用を促進
事業主が伊那養護学校を見学
障害者の雇用拡大につなげようと、長野県は、事業所などを対象にした特別支援学校の見学会を、20日、伊那養護学校で初めて開きました。
見学会には、上伊那管内の事業所や、経済団体、地方自治体の職員など、30人ほどが参加しました。
参加者は、伊那養護学校の高等部の作業学習の様子を見学しました。
この見学会は、障害者の雇用拡大につなげようと、県の主催としては、初めて伊那養護学校で開かれました。
伊那養護学校の高等部には、現在、1年生から3年生まで合わせて105人の生徒が通っています。
来年度から、法律の改正により、障害者を雇用しなければならない事業所の規模が、従業員56人から50人になります。
新規に障害者雇用を検討している企業の担当者などは、それぞれの個性を生かした作業学習を熱心に見ていました。
見学会の後には意見交換会がありました。
雇用を検討している企業から、「受け入れる場合社員の教育についてはどのようにしたらいいのぁ」という質問に、学校側から「伊那養護学校の教員が出向く事もあるし、就職した後に障害者をサポートする支援もある」と説明していました。
既に雇用している企業からは、「障害者に関る担当者は職業相談員の資格を取っている。」と報告していました。
伊那養護学校では、平成22年度の卒業生では18人中5人が、平成23年度は、16人中6人が一般企業に就職しています。
平成24年度も、37人中13人が一般企業に就職する予定です。