小正月伝統 ホンダレ様
中曽根公民館前に飾り付け
箕輪町中曽根の地区住民有志は、公民館に8日、五穀豊穣を願う「ホンダレ様」を飾り付けました。
ホンダレ様は、米やアワ、ヒエなどの穀物や、繭の豊作を願い、小正月に農家で飾られていました。
中曽根でも、昭和30年代までは、多くの家庭で飾られていたという事です。
4年前から地区住民有志が「ホンダレ様」を後世に伝えていこうと毎年、公民館前に飾りつけています。
この日は、12人が地区の山からでたヒノキを切り、束ねて土台を作ると、そこに、サクラとタマツバキを差し固定しました。
高さ、およそ2メートルのサクラの木に、稲穂に見立て半分だけ皮を削ったクルミの木を飾り付けていきます。
かつては養蚕が盛んだった地区という事もあり、米粉で作った繭玉を飾るのが、中曽根の特徴だという事です。
代表の大槻和雄さんは「多くの人に見てもらい、小正月の伝統を後世に伝えていきたい」と話していました。
ホンダレ様は、中曽根公民館に13日まで飾られるということです。