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【カメラ・リポート】DNA解析で新品種のりんご開発

信州大学農学部 伴野潔教授

【カメラ・リポート】DNA解析で新品種のりんご開発

 信州大学農学部の伴野潔教授はDNAの解析から、機能性や品質の高い新しいりんごを開発しています。 
一見、普通のりんごですが・・・。半分にカットすると、皮だけでなく果肉も赤いりんごです。
「ハニールージュ」と名付けられたこのりんごを開発したのは、南箕輪村にある信州大学農学部の果樹園芸学を専門とする伴野潔教授です。
伴野教授は話します。「ジュースや、アップルパイ、ダイスカットにしてフルーツヨーグルト・サラダなどに利用しても良い。」
 9月上旬に収穫したもののため色落ちしていますが、本来ならばもっと鮮やかな赤色の果肉だといいます。

DNA解析により効率的に新品種を開発

【カメラ・リポート】DNA解析で新品種のりんご開発

 果肉は赤いけれど渋くて食用に適さない品種「メイポール」という品種とつがるを掛け合わせ、誕生したのが、「ハニールージュ」です。
 伴野教授は、新品種の果樹のDNAからどのような果実を実らせるかを事前に解析することで、新品種を効率的に開発する研究などを行っています。

3種類を開発 種苗登録申請中

【カメラ・リポート】DNA解析で新品種のりんご開発

その他にも、糖度の平均が16度と、フジよりも甘く、栽培しやすく、長く貯蔵できる「ハニーレッド」や、自宅の庭でも栽培できるという「カラムナールージュ」も開発しました。
これらの新品種のりんごは、去年11月に東京で開かれたアグリビジネスフェアでも注目を集めたということで、現在、種苗登録の申請中です。 
 伴野教授は「現在も毎年新しい品種が出ているが、DNA解析という手法を使うことで、効率的に画期的な品種を開発することができる状態になってきている」と話します。

新品種は機能性も高い

果肉が赤いりんごハニールージュは、ポリフェノールや抗酸化作用が従来のりんごの2倍ありなど機能性も高いということで、生食のほか、加工食品としての可能性も期待されます。
新しい3つの品種は、今年の秋から試験栽培され、市場に出回るのは3年後くらいになりそうです。

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