伊那市と箕輪町で大文字建ての行事
大文字と呼ばれる柱を建て、今年1年の厄払いや家内安全、五穀豊穣を願う小正月の伝統行事が伊那市と箕輪町で13日と14日行われました。
伊那市西箕輪上戸では、14日の朝4時半、小学生により太鼓が打ち鳴らされると、大文字が始まります。
14日はあいにくの雪の中、男衆60人が巾着や飾り箱などを長さ12メートルほどの柱に取り付け午前5時半、三ツ辻に建てました。
無事大文字建てが終わると、近くの小屋でストーブを囲み御神酒を酌み交わしていました。
上戸の大文字は20日に下されることになっています。
箕輪町大出上村でも大文字建て
また14日は、箕輪町大出上村でも大文字建てが行われました。
竹や松などの枝に各戸で作った巾着を飾り付けました。
飾り付けが終わると、柱の上の部分に3本の縄をくくりつけ一斉に縄を引き大出コミュニティーセンター西側の辻に柱を建てました。
住民たちは立ち上がった大文字を見上げ御神酒で乾杯していました。
上村地区では、大文字を後世に伝えて行こうと去年12月に看板も設置しています。
箕輪町北小河内漆戸常会 江戸時代から続く大文字
また、北小河内の漆戸常会では、13日に住民20人ほどが集まり、大文字建てを行いました。
漆戸常会では、「大文字(だいもんじ)」と呼ばれていて、江戸時代から伝わる小正月の行事です。
雨よけのためビニールをかぶせた花飾りなどがつけられると、地区内にある辻に建てました。
一番上が太陽、その下の白い紙は稲穂や水を表すということです。
漆戸常会長の漆戸正明さんは、「古くから続いているので今年も建てられて良かった。一年無事に過ごせるよう願います」と話していました。
漆戸常会では19日まで飾られます。