聴導犬デモ
日本聴導犬協会(有馬もと会長、宮田村)は4日、身体障害者補助犬のデモンストレーションを駒ケ根市文化会館で行った。秋の屋外研修の一環で同会場を訪れた専門学校ルネッサンスアカデミー動物関係学部(静岡県浜松市)の1年生ら約100人に対し、聴導犬や介助犬の役割や訓練方法などについて詳しく説明した。
聴導犬は耳が不自由な人に付き添い、チャイムやドアノック、目覚まし時計、人の呼び声などを聞いて知らせ、介助犬は体の動きが不自由な人の手足となって働く。有馬さんとスタッフらは「まつ」「しろ」「タカ」の3頭を使い▽冷蔵庫を開けて水の入ったボトルを持って来る▽人の履いている靴下をくわえて脱がせる▽目覚まし時計の音を聞いて、寝ている人を起こす窶狽ネどのさまざまなデモンストレーションを披露した=写真。有馬さんは「機能だけの味気ない電子機器などと違い、犬の良いところは一緒にいて心が癒されること」と話し、補助犬の育成や普及を強く訴えた。
学生らはよく訓練された犬たちの動きに「お利口」「かわいい」などと歓声を上げながらしきりに感心していた。