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【カメラリポート】菊の湯 貸席最後の宴会

伊那市内で唯一の銭湯「菊の湯」は、広間で料理やお酒を提供するサービスが1月で終了し、59年間続いた貸席業務の歴史に幕をとじました。

伊那市荒井にある菊の湯、1月31日は長年続いた貸席業務最後の日です。調理場では、客を迎える料理の準備が急ピッチで進んでいました。
午後6時すぎ、菊の湯の地元である、荒井区の人達が訪れ、銭湯での最後の宴が始まりました。

2代目のご主人の後を継ぎ菊の湯を切り盛りするのは、3代目の唐沢寿子さんです。
昭和10年に、唐澤さんの義理の父、故唐澤定次さんが、この場所にあった銭湯を買い取り、菊の湯の営業を始めました。
当初は、銭湯だけでしたが、戦後、売りに出た隣の料亭を買い、昭和28年から貸席業務を始めました。
戦後まもないこの時代、多くの家に風呂が無かった事や、集会施設も少なかった事もあり菊の湯は人々の社交の場として利用されました。

しかし、時は流れ、菊の湯を取り巻く環境は、燃料となる石油価格の高騰に、利用客の減少など、厳しさをましています。
また、施設の老朽化、従業員の高齢化なども重なり、銭湯と貸席の両方を続ける事は難しくなり、家族とも相談した唐澤さんは、1月をもって貸席業務を終了する事を決断しました。
午後8時、貸席最後の宴会が終了し、お客が店を後にしました。

唐沢さんは「昨夜は、子供たちから明日が最後の一日。これまでお疲れ様と言ってもらいうれしかった。本当にここまでこれたのは、支えてくれた皆様のおかげ、ほんとにありがとうございました」と感謝していました。
菊の湯では、銭湯について、できる限り、利用者の声を聴きながら営業を続けていきたいという事です。

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