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中川村生まれダチョウすくすくと

県内唯1のふ化から成鳥まで飼育

中川村生まれダチョウすくすくと

 中川村片桐のダチョウ繁殖飼育施設EMリッチ(前沢尚代表)では、中川村生まれの生後3日から7カ月のひな15羽がすくすくと育っている。ダチョウのふ化から成鳥までの飼育施設は県内では唯1。
 昨年4月、1ヘクタールの原野に、運動場(300平方メートル4区画)、60平方メートルの育雛(すう)室、管理棟を整備、成鳥3羽、14日雛(ひな)を導入。
 5月から電熱のふ化器で、成鳥が生んだ卵や、伊那市のダチョウ施設から購入した卵のふ化に取り組んだ。
36・5度で42日間加温しふ化させる。1・5キロの特大の卵から、茶色の産毛に包まれた1・2キロの雛が厚さ2ミリのからを割って誕生する。無精卵もあり、ふ化率は2、3割。成鳥の産卵は春から秋まで1年間に約50個位。雛が成鳥になって生み出すまでに2、3年かかるとか。
 10月末現在、同施設には成鳥3羽、2年目7羽、同施設で生まれた雛(生後3日から7カ月まで)15羽の合わせて25羽が飼育されている。
 目標は百羽飼育で、当面、繁殖、育雛に力を注ぎ、本格的な肉や雛出荷は来年以降になりそう。
 ダチョウの肉は低脂肪、高たんぱく、臭みもなく、健康食品。皮はオーストリッチ、羽根は装飾用と利用される。
 施設管理者は「寒さ暑さに強く、大人しく飼い易い。目が大きく、かわいい」と話していた。

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