消費生活講演会
主婦連の清水鳩子さんが講演
上伊那地方事務所は1日、飯島文化館で「消費生活講演会」を開いた。主婦連合会参与の清水鳩子さんが「消費者を取り巻く環境について」と題して講演し、約70人が耳を傾け、今できること、しなくてはならないことはなにかを考えた。
清水さんは、主婦連初代会長の奥むめおさんとの出会いから話しはじめ「消費者保護基本法は68年5月成立、この年は日本最大の食中毒、カネミ油症事件が起きた年でもあった。基本法は消費者問題解決の出発点であり、産業保護から消費者保護へ、意識改革された」と振り返った。
また、04年消費者保護基本法が消費者保護法に36年ぶりに抜本的に改正されたことに触れ「保護から自立へ、保護される消費者から、権利主体としての消費者に変わらなくはならない」と述べ「学校や地域、社会で消費者教育を進めよう。情報格差を解消し、情報の共有化を図り、行動する消費者を目指そう」と訴えた。