花見客の入り込みピーク
高遠城址公園 現在満開

「天下第一の桜」として知られる伊那市高遠町の高遠城址公園。満開から初めての週末を迎えた13日は、県内外から花見客がどっと訪れました。
高遠城址公園へと続く道はこの日、観光客の車で大渋滞となりました。
国道361号は、昼時には公園から3キロほど離れた美篶上原まで車の列が続き、車を遠くに停めて歩く観光客の姿も見られました。
新潟から訪れたというある観光客は「車が詰まってしまい動かなくなったので、駐車場を借りて遠くから歩いてきました。すごい渋滞です」と話していました。
公園行きのバスと連結した臨時列車も運行され、JR伊那北駅には多くの観光客が降りていました。
これに合わせ駅前には伊那市のみやげ品を買ってもらおうと、地元商店や市内の企業関係者などがテントを貼り、総合学習の一環で参加した伊那小学校の児童と一緒に販売していました。
月曜日にも累計800万人に

高遠城址公園の桜は去年より11日早い10日に満開となりました。
ここ数日寒い日が続いたことで、花が長持ちし、満開の状態が続いています。
公園内は今シーズン最高の入り込みとなり、入園者数は有料化になった昭和58年からの累計が、早くて月曜日には800万人に達する見込みだということです。
訪れた花見客は、写真を撮ったりビニールシートを広げて食事をしながら満開の桜を堪能していました。
東京から訪れた女性は「今年は桜を見そびれてしまったので、良い桜を見ることができ感動した」、長野市から訪れた男性は「こんなに人がたくさんいるとは思わなかった。これだけ人が来る花見もそうない」と話していました。
会津若松の「高遠そば」提供

高遠城址公園近くにある歴史資料館「旧馬島家住宅」では、保科正之が縁で伊那市と交流がある福島県会津若松市のそば名人が、地元会津若松で提供している「高遠そば」をふるまいました。
伊那市での高遠そば人気を盛り上げようと、今回初めて訪れ、その腕をふるいました。
高遠そばは、保科正之が高遠から会津に伝えたとされています。
タレに大根おろしの汁を入れるのは同じですが、高遠は焼き味噌を入れ、会津はそのまま食べるということです。
旧馬島家住宅では、高遠、会津お互いのそばが提供され、観光客が食べ比べていました。
会津若松でそば店を営む唐橋宏さんは「日本一の桜と言ってもいい素晴らしい桜が咲いている。花見をした人達にそばを食べて美味しいと言ってもらえるように良いそばを提供したい」と話していました。
そばの振る舞いは14日も午前9時から午後4時頃まで行われることになっています。
満開の夜桜と高遠囃子が共演

12日夜には公園内を高遠囃子が巡行し、訪れた人達が満開の夜桜とお囃子の共演を楽しんでいました。
高遠囃子を演奏したのは、高遠町内の住民有志でつくる高遠囃子保存会「桜奏会」です。
冷え込みの厳しくなったこの日、メンバーは手をかじかませながら公園内をくまなく巡行。行きは遅い曲調の「本囃子」、帰りは少し早い曲調の「かえり囃子」を演奏しました。
訪れた人達は高遠囃子と夜桜の共演を写真に収めるなどして、古式ゆかしい風情を楽しんでいました。
現在満開を迎えている高遠城址公園。伊那市では、見頃を16日頃までとしています。
ライトアップは見頃に合わせ16日頃までの予定で、時間は毎日午後6時頃から10時までとなっています。
また、高遠囃子の演奏は16日にも予定されていて、時間は午後7時からとなっています。