業者・住民間の距離 平行線
細ヶ谷メガソーラー建設計画 住民説明会
伊那市の片桐建設は、西春近小出三区細ヶ谷で計画している大規模太陽光発電所、メガソーラーの建設について19日夜、2回目の説明会を開きました。
住民からは具体的な説明を求める声が多くあがり、建設合意に向けた歩み寄りは平行線となりました。
この日は小出三区集落センターで2回目の説明会が開かれ、細ヶ谷の住民などおよそ30人が、計画を発表している片桐建設から説明を受けました。
片桐建設のメガソーラーの計画は、去年夏に発表されたものです。
細ヶ谷の敷地およそ1.3ヘクタールに4千200枚の太陽光パネルを設置するもので、発電した電力は全て中部電力に売電する計画です。
建設が計画されている敷地から2メートルほどの場所には地区住民の住宅があり、細ヶ谷地区にあるおよそ20戸のうちほとんどが、現在の生活環境や景観が変化するようなメガソーラーの建設に対して反対するとの意思を示しています。
この日開かれた説明会では、業者側から前回あがった質問に対しての回答がありましたが、新たな質問に対しては要望書の提出があった段階で回答するとして、具体的な説明を希望する住民との距離は平行線となりました。
ある地区住民は「どうしても作りたいなら、住民の抱える不安を解消してもらいたい。質問に対してきちんと回答してほしい」と話していました。
片桐建設の片桐正会長は「説明が足りなかった部分もあると思うが、住民の意見も様々。今後についてはこれからの検討を進めていきたい」と話していました。
細ヶ谷地区では、今回の説明会であげられた質問をまとめ、片桐建設に回答を求めることにしています。
片桐建設では、今後も説明会を開く考えを示しています。