夜回り先生 水谷修さんが講演
21日は伊那ライオンズクラブ結成50周年の一環として、夜回り先生として知られる水谷修さんによる講演会が伊那文化会館で開かれました。
横浜市生まれの水谷さんは、大学卒業後、高校の教諭となり生活指導を担当してきました。
深夜の繁華街をパトロールし若者とふれあうことで非行防止に取り組んできたことから夜回り先生と呼ばれています。
高校教諭を辞職後も全国各地で夜回りを続け悩みを抱える若者の話しを聞き、更生に導く活動を行っています。
今は自らが更生させた若者、およそ1万人以上が全国で夜回りの活動を行っているといいます。
水谷さんは東北地方で何度も、「死にたい」と相談を受けていた若者が東日本大震災後、被災した人たちを支援する活動を行っているという実例を挙げ、「人のために何かをしてみてください。ありがとうの一言が明日を生きる力になります。」と話していました。
水谷さんによりますと自らが立ち上げた悩みを抱える若者を支援する水谷青少年問題研究所には、これまでに伊那市からも数百件の相談が寄せられているということです。
21日は他に社会を明るくする運動作文コンクール長野県中学生の部で優秀賞を受賞した高遠中学3年の高島一綺君が「覚せい剤、麻薬について」という題名の作文を朗読しました。
高島君は職場体験をした薬局で覚せい剤や、麻薬の怖さを教えてもらったということで、「いやなことがあっても薬物に頼らないようストレスをためないことが必要だ」と話していました。