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農業改良普及センターに農家民宿相談窓口設置

 グリーンツーリズムの普及にともなって農家が経営・開設する農家民宿が注目されているが、その経営・開設全般に関わる総合相談窓口が上伊那農業改良普及センター内に開設された。
 県が31日付で決めたもので、農家民宿の先進例の少ない上伊那では、開設希望者の相談に乗り、都市農村交流の進め方や経営方法などについてアドバイスするほか、旅館業法や食品衛生法、建築基準法など法令上で関連する県機関との調整役も担う。そうした県民サポートが迅速に行えるよう、県の関係出先機関からなる相談チームを編成する。
 農家民宿は、農業体験や農村生活体験を中心にすえた新しい観光のあり方=グリーンツーリズムの基軸的な宿泊施設になると言われている。中野市や飯田市などの先進地域では既に相当数の農家民宿が開設されているが、上伊那では、中川村などが力を入れ始めているが、まだ実践例は少ない。
 県は、中山間地の観光振興を通じた活性化だけでなく、農業そのものの活性化にも、農家民宿が重要な役割を果たすとみており、全県的に相談窓口を設置することにしたという。
 上伊那の相談窓口の責任者になる峯村きぬ子農業改良普及センター所長は「景色の良さ、農業の豊かさなどからして、上伊那こそグリーンツーズムの適地。積極的な展開をお手伝いしたい」と話す。

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