南アルプス北部開山祭
林道バスが歌宿まで運行開始
伊那市長谷の南アルプス林道バスが25日から運行をはじめ、山岳シーズンが開幕しました。
25日は、林道バス営業所で運行開始の式典が行われました。
毎年、バスの運行開始にあわせ南アルプスを訪れている、静岡県の橋本 裕文さんも、テープカットを行ないました。
橋本さんとともに訪れた登山仲間も早速バスに乗り込み歌宿を目指しました。
南アルプス林道バスは、昭和55年に開通し、今年で34年目となります。
25日は、標高1680メートルの歌宿まで開通しました。
33年間無事故で運行を続けていて、これまで、累計120万人が利用しています。
歌宿では、市や山岳関係者などが参加して、今シーズンの無事を祈る安全祈願祭と、開山祭が行なわれました。
2011年までは、南アルプス開拓の父・竹沢長衛を偲ぶ長衛祭にあわせて開山祭が行われていましたが、去年から、林道バスの開通にあわせて、開山しています。 白鳥孝伊那市長は、「大自然を永久(とわ)に保全し、全世界に魅力を発信していきたい」と挨拶しました。
開山祭では、市民有志による弦楽四重奏の演奏もあり、シーズンの幕開けに花をそえました。
林道バスは、1日4便が運行され、営業所から歌宿までが800円、6月15日から開通する北沢峠までが1100円となっています。