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劇映画「村歌舞伎一代」クランクイン

後藤俊夫監督の新作

劇映画「村歌舞伎一代」クランクイン

 伊那市出身で、飯島町在住の後藤俊夫監督がメガホンを取る劇映画「村歌舞伎一代」が8日、クランクインした。後藤監督やカメラマンら3人が、伊那市を中心に、紅葉や秋の伊那谷を撮影。06年中に撮影を終え、07年の完成・全国上映を目指す。
 劇映画は、信州の小さな村を舞台に、主人公の木地師半次が地芝居を通して友情をはぐくむ青春時代から、シベリア抑留の過酷な戦争体験や親友の死などを経て地芝居を再興、継承していく物語。半次の半生を通し、地域に根づいた伝統芸能の魅力、継承の大切さ、人と人とのきずななど、上・下伊那の四季折々の風景を織り込みながら描く。
 初日、後藤監督らは三峰川上流、鹿嶺高原、小黒川上流などを回った。昼前から雲に覆われたが、三峰川上流は紅葉真っ盛り。撮影ポイントを決め、色づいた風景をカメラに収めた。
 後藤監督(67)は「歌舞伎は村落共同体の中で継承されているもので、きずなの大切さを根底に流す。伊那谷の豊かな自然や人情をPRできるように心がけている」と気を引き締めた。
 9日は飯島町、中川村でも情景撮影する。
 キャストは年内に決定。伊那谷の歌舞伎保存会の指導を受けるほか、子役やエキストラなど地域住民の協力を得る。
 後藤監督は99年、伊那谷を舞台にした映画「こむぎいろの天使窶狽キがれ追い」を手がけており、今回は伊那谷の大鹿村、長谷村、下條村で受け継がれている農村歌舞伎を題材にした。撮影は130窶・50日間で「みんなの協力で作り上げていきたい」と話す。

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