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廃校で天野惣平展

教室・外光・照明・空気・作品の一体感

廃校で天野惣平展

造形作家天野惣平さんの作品展が伊那市高遠町の旧三義小学校芝平分校で24日から始まりました。
教室の中央部分に置かれている作品は、マニラ麻の繊維をアクリルポリマーで固めたものです。
麻の繊維は、一般的には石膏作品の強度を高めるために使用されますが、天野さんは、それ自体を作品に作りあげています。
1か月半ほどかかりました。
テーマやイメージはなく、見た人がそれぞれ何かを感じ取ってもらえればいいと天野さんは話しています。
天野惣平さん59歳。
高遠町出身で武蔵野美術大学を卒業後、イタリアに留学。
31歳の時から19年間東京で個展を開き続け、10年ほど前から立体作品に取り組むようになりました。
廃校と出会い、旧い教室の空間や外光、照明など空間全体が作品と話します。
この場所での作品展は今回で7回目となりました。
天野惣平展は、29日まで、伊那市高遠町芝平の旧三義小学校芝平分校で開かれています。

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