入笠牧場に放牧 牛のびのびと
10月の下牧まで夏をすごす
夏の間、急斜面で足腰を鍛え、涼しく過ごしてもらおうと伊那市高遠町のJA上伊那が管理する入笠牧場に、6日、牛が放牧されました。
トラックに乗せられた牛が、次々と牧場に運ばれてきます。
上伊那のほか、諏訪や飯田の10軒の農家から、40頭の牛がこの夏をすごします。
去年は、80頭ほどが放牧されましたが、今年は、種をつける雄が入手できなかったため、牛の妊娠を希望する農家が別の牧場に預けたことから数が減りました。
牛は、一列に並べられ、一頭一頭、体重測定、衛生検査が行われます。
検査が終わった牛は、300ヘクタールの牧場に放たれます。
放牧されるのは、6ヶ月から1歳半の雌牛が中心で、初産を前に、体を鍛えさせるのが目的です。
預けている間はえさ代が浮き手間が省けるほか、夏の暑さをしのぐことにもつながります。
今年は、雨が少なく牧草の生育はあまりよくないということですが、牛たちは早速牧場を駆け回ったり草を食んだりしていました。
牛は、5か月間涼しい高原で過ごし、10月上旬に下牧する予定です。