高遠町出身の小説家 島村利正の講演会
伊那市高遠町出身の小説家、島村利正に関する講演会が15日高遠町総合福祉センターやますそで開かれました。
文芸雑誌「新潮」の元編集者で、昭和46年から十年間島村利正の担当を務めた岩波剛さんが島村利正について話しました。
島村利正は明治45年高遠町に生まれ、昭和56年に亡くなりました。
昭和32年の「残菊抄」は芥川賞候補となりました。
高遠町の情景が登場する作品を残しています。
現在はほとんどが絶版となっていて、作品は高遠町図書館などで読むことができます。
講演会は、高遠町公民館の公民館講座「高遠町桜大学」の一環で開かれたもので、130人ほどが訪れました。
岩波さんは、「島村さんのモチーフは故郷と戦争。明治から昭和まで大変な時代を小説家として生き抜いた人物だった」と話していました。