南アルプス開拓の功績を称える
第55回長衛祭 献花に250人
南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を称える、第55回長衛祭が29日、北沢峠で行われました。
標高およそ2千メートルの北沢峠・広河原には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。
この日は、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者、登山客などおよそ250人が、長衛を偲んで献花を行いました。
南ア北部開拓の父・竹澤長衛
竹澤長衛は、伊那市長谷出身で南アルプス北部地区の登山道整備や山小屋建設などに尽力しました。r
長衛祭はその功績をたたえようと、登山愛好者でつくる実行委員会が毎年開いていて、今年で55回目になります。r
登山客らは献花台に花を置くと、安全登山などを祈願していました。r
長衛祭実行委員会の唐木勉実行委員長は「長衛が訴えていたのは“安全登山”と“自然との共存”。長衛祭を通じてそういったことが登山者に伝わればうれしい」と話していました。r
白鳥孝伊那市長は「ごく当たり前に南アルプスの自然を楽しめるのは長衛翁のおかげ。長衛翁の理念“自然との共存”という思いを受け継いでいきたい」と話していました。