ふるさとの風コンサートin伊那
北朝鮮による拉致被害者の救済を願う「ふるさとの風コンサートin伊那」が30日伊那市のいなっせで開かれました。
コンサートには主に上伊那地域で活動する合唱団など15団体、250人が出演しました。
コンサートでは、拉致被害者への励ましの気持ちを込めて作られた曲「国境の風」を全員で合唱しました。
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の事務局長で、拉致被害者の増元るみ子さんの弟、増元照明さんも参加しました。
ふるさとの風コンサートin伊那は女性合唱団ザ・シワクチャーズ伊那が去年12月に東京都で開かれた拉致被害者救済を願う合唱の集いに参加したことがきっかけで開かれました。
伊那でもできることがないかと計画されたものです。
コンサートの中で行われた講演で増元さんは、「国民を守ることができる強い国にするためには日本をどうしたらいいか考えてほしい」と訴えました。
会場には募金箱が設置され、集まった10万4千円を家族連絡会に寄付しました。
ある出演者は、「参加することで、拉致問題について改めて考えるきっかけになった。歌声を通じて思いが伝わればうれしい」と話していました。