西駒山荘建設に2100万円追加
伊那市は、中央アルプス将棊頭山の西駒山荘の建設工事で、2100万円を追加する補正予算案を、11日、伊那市議会臨時議会に提出し、賛成多数で可決されました。
11日は、西駒山荘建設の補正予算に関する臨時議会が市役所で開かれました。
西駒山荘の建設については、ヘリコプターの輸送費を含む工事請負費として、6千万円を当初予算に盛り、5月に市内4社が入札を行いましたが予定価格を超えたため落札されませんでした。
6月にはヘリコプターの輸送費を含まず、市内の建設業者を対象に入札を行いましたが、これも不調に終わりました。
業者側が、山岳地という特殊な環境下での工事のため、悪天候による天候不順をリスクに換算していたことや、現地に滞在しての工事となり宿泊代も見積もっていたことが不調の原因です。
これらに対応するため、今回、市側は2100万円を追加しました。
議員からは、「当初の見積もりが甘かったのではないか。事業を見直して当初予算で実施すべきだ」といった意見や「工事ができなければ山荘利用者に迷惑がかかり補正はやむを得ない」などの意見が出されていました。
2100万円を追加する補正予算案は、賛成17・反対2の賛成多数で可決されました。
西駒山荘の工事費は、建築工事分が5400万円、ヘリコプター輸送分が2700万円の8100万円となりました。
伊那市では、市内に限定していた入札業者を県内に広げ、今月30日に入札を行いたい考えです。
また来年のオープンは、これまでと同様に7月中旬を予定していましたが、入札の遅れにより工期を7月31日まで延長しています。