元高遠町長伊東義人さん葬儀、しめやかに
今月13日に亡くなった、旧高遠町の最後の町長、伊東義人さんの葬儀が、17日伊那市高遠町でしめやかに行われました。80歳でした。
伊東義人さんは、昭和25年から旧河南村役場に勤務しました。
町村合併後の昭和39年からは旧高遠町役場に務め、総務課長などを歴任し、平成4年12月からは高遠町助役に就任しました。
平成の合併に尽力
平成12年11月から平成18年3月に市町村合併により退任するまでの5年5か月にわたり、高遠町町長を務めました。r
任期中は、旧伊那市との合併に向け、説明会を開き住民に理解を求めるなど、尽力しました。r
前伊那市長の小坂樫男さんは「上伊那でも伊南の合併が消え、他町村が合併から抜けていく中で、住民に丁寧に説明し、リーダーシップを取って伊東さんが進めてくれたおかげで、新伊那市が誕生した」と当時を振り返っていました。
保科正之公NHK大河ドラマ化に向け活動
高遠藩主保科正之のNHK大河ドラマ化の実現に向け、署名活動やNHKへの要請など、大河ドラマをつくる会の副会長として中心となり活動を進めてきました。r
高遠町地域自治区長の伊藤俊則さんは「大河ドラマが実現できなかった事が心残り。ドラマ化が決まった時は、最初に報告したい」と話していました。r
この日は、伊那市高遠町のグレース虹のホール高遠で葬儀が行われ、市の職員や友人知人など、200人が参列しました。r
小学校時代から70年のつきあいがあった、友人の一人、牧野晃さんは「とにかく伊東さんは、何をするにもまじめな人。早すぎる、もう少し生きていてほしかった」と話していました。r
参列した人たちは、祭壇の前で手を合わせ、早すぎる死を惜しんでいました。