セミの抜け殻で環境変化を調査
セミの抜け殻から地球温暖化による環境の変化を調べるイベントが10日、伊那市内で開かれました。 イベントは、長野県環境保全研究所が去年から県内各地で開いているもので、上伊那では初めてです。 10日は、伊那市を中心に親子7組20人が参加しました。 地域に生息するセミの種類を調べることで、身近な自然に地球温暖化の影響がどのように表れているかを調査していこうというものです。 参加者らは、伊那市の春日神社を訪れ、木の幹や地面に落ちているセミの抜け殻を探しました。 中には1人で30個以上見つけた児童もいました。 創造館に場所を移し、採取した抜け殻を観察してセミの種類を判別していきました。 およそ30分で137個を採取し、最も多かったのは県内の広い範囲で生息しているヒグラシの抜け殻でした。 西日本の暖かい地域に多く生息していて、近年温暖化の影響で北上しているとされているクマゼミの抜け殻は見つかりませんでした。 県環境保全研究所では、セミの抜け殻の他にも草木や鳥などを対象に季節ごとの変化について調べていくとしています。