伊那市の古い地名調査 中間報告会
先行地区の東春近、西箕輪の4グループが発表
伊那市が進めている古い地名の調査の中間報告が、28日に行われ、代表グループが、昔の文献や聞き取り調査をもとにまとめた小字名や地名の由来などについて報告しました。 伊那市役所で中間報告会が開かれ、東春近の渡場と原新田、西箕輪の大泉新田と羽広の調査グループが報告を行いました。 調査は、古い地名を調べることで地域の歴史や先人たちの暮らしを後世に残していこうと今年度から伊那市が進めているもので、先行して、東春近と西箕輪の18グループ、121人が、公民館の分館単位で作業を進めています。 西箕輪羽広は、調査の中で民家の土蔵から見つかった江戸時代の山林の絵図を紹介しました。 現在の西箕輪地区と南箕輪村の13の村が生活のよりどころとしていた山の地名が沢ごとに細かく書かれているほか、福与城主が戦いに敗れてたどり着いたという言い伝えがある「殿小屋場(とのこやば)」という地名も記載されています。殿小屋場は、現在の南箕輪村地籍にあり大泉川上流の大泉所に位置しているということです。 大泉新田では、現在の地図には、記載されていない昔の小字名をまとめた地図を作成しました。 東春近原新田は、江戸時代に来た開拓者が「原新田」と名付けたことなどを報告しました。 伊那市では、来年2月まで調査を行い、結果を本にして各地区に配布するほか、来年度以降は、伊那市全域で調査を開始する計画です。