避難所に一泊 村で初の宿泊訓練
南箕輪村は8月31日、大地震発生を想定して村民が避難所に一泊する訓練を初めて行いました。 訓練は、村内で震度5強の地震が発生したとの想定で行われ、31日午後4時北殿公民館には避難所が開設されました。 南箕輪村では、避難所の生活を実際に体験する事により、万が一の事態に備えていこうと初めて宿泊訓練を実施しました。 訓練は、北殿区と北原区の2か所で実施され、両区合わせて30人余りが参加しました。 避難所では、停電や断水を想定して室内には灯光器が置かれ参加した人たちにはペットボトル入りの水や非常食が提供されました。 寝るスペースは、公民館の広間に縦横2.3メートル高さ1.8メートルのビニール製の布でできた仕切りを設置し、家族毎に別れ寝ました。この仕切りは、プライベート空間の確保や、授乳の時など他の人の目を気にせず行えるよう、村が昨年度100個購入したものです。 避難所を訪れた唐木一直村長は、「村として、住民の要望を聞きながら、避難所の設備を整えていきたい」と話していました。 1日午前6時、参加した人たちは起床すると、仕切りをかたづけていました。 今後村では、大規模の災害を想定し、村民体育館などより広い場所で、宿泊訓練を行っていきたいとしています。