駒ケ根市を代表して10年ぶりに県の消防ポンプ操法大会、小型ポンプ操法の部に出場する第1分団3号の団員とそれを支える第1分団
操作始め!―。 早朝のグラウンドに声が響く。 今月13日に開かれた第50回上伊那消防ポンプ操法大会、小型ポンプ操法の部に出場。念願の優勝を果たし、県大会への出場を決めた駒ケ根市消防団の第1分団3号。過去にも上伊那大会では2位、3位という好成績を残してきたが、なかなか優勝できない悔しさを味わってきた。それをばねにして訓練に励んだ結果が、今回につながった。駒ケ根市消防団が県大会へ出るのは実に10年ぶり。 「『なぜ優勝できないのか。どうせなら優勝したい』と頑張ってきました。県大会に出場するのは初めてなので、上位に食い込めるよう精一杯頑張りたい」。 指揮者の杉山さんは意気込みを見せる。 ◇ ◇ “自分たちのまちは自分たちで守る”の精神に基づき、地域の非常時に備えて日々の訓練を重ねている団員たち。ほとんどが仕事を持ちながら活動しているため、必然的に訓練時間は早朝や夕方となる。大会前になると、訓練は毎朝。3号の団員たちは、それに加えて自主的に夕方にも訓練をしてきた。 「それでも、ここまでできたのは分団が一丸となってサポートしてくれたから。みんなの協力がなければ、ここまでできなかった」と振り返る。 団員たちを支えているのは分団だけではない。 家族や職場、地域―。 さまざまな支えを受ける中で、“地域のために”という思いを一層強めてきた。 ◇ ◇ 本番を直前に、最後の訓練にも熱が入る。 選手たちを見守ってきた北原分団長(35)は「かなり良い状態となっており、気合も入っている。練習の成果を当日発揮できれば、上位進出も夢でない」と期待を込める。 08年度第50回長野県消防ポンプ操法大会は27日、立科町の町総合運動場で開かれる。