第2回輝く!経営者賞受賞者決まる
三井委員長あいさつ 受賞者の歓びの声(1)
上伊那の元気な企業の秘密を探ることを目的に03年4月から2年間にわたって進められた「上伊那 輝く!経営者キャンペーン」。その第2回目の表彰式が26日、伊那毎日新聞創刊50周年記念祝賀会の第1部として開催され、伊那市の唐木屋石材工芸、駒ヶ根市の上伊那貨物自動車、伊那市の菓匠しみず、伊那市の南信美装伊那窶狽フ4社の経営者が「輝く!経営者」賞を受賞した。
表彰にあたっての同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)のあいさつと、受賞後、推進委員の一人であるニュースキャスターの武田徹さんのインタビュアーを受けて、受賞が語った歓びの声を紹介する(要旨)。
こんな企業があったのかと地域の人が気付くことができた
輝く!経営者キャンペーンの表彰式を伊那毎日新聞の創刊50周年記念式典に合わせて開催できてうれしい。キャンペーン開始以降2年間、いろいろな方々から励ましの言葉をいただいてきた。おかげさまで伊那毎日新聞紙上で94社の地元の特色ある企業・商店を取り扱ってもらい、そのうちの多くの経営者がケーブルテレビの番組にも出演して頂いて、武田さんの言葉巧みなトークで、その経営尾秘訣を聞き出してもらい、貴重なお話を聞くことができた。
上伊那には約3000社の企業・商店があるといわれ、スポットを当てたのはその一部ではあるが、上伊那にはこれだけの特色と活力ある企業があるのか窶狽ニ地域の人々、地域の経営者が知ることができ、その元気を分けてもらって、上伊那全体としても何か自身を持ち、元気になることができたのではないかと思う。その企業も素晴らしく甲乙つけがたいが、地域経済をさらに発展させるためのステップにしようということで、今日は4社を表彰させていただく。このキャンペーンを機会に、とりわけ50代、40代の経営者が新しい上伊那のものづくり、特色ある企業経営をさらに進めていっていただきたいと思う。
竹林を活かす造園にも新たに挑戦
栄えある賞をいただき感無量です。伊那市役所駐車場に建立した高木東六記念碑は、50トンの原石をワイヤーソー(石を切る機械、同社のものは日本有数の規模)を使って3枚に降ろして作った。設計も自分たちでする普段の仕事と違って、芸術家のデザインをもとに作ったから、石屋とは違った石の良さの見方を知ることができ、興味深かった。
東春近の護国寺の野仏観音作りは、地域の各所にある仏像に首がないものが多く、その修復をしているうちに話を頂いた。33体のうち、現在27体を作った。
石屋として石を生かす仕事を一生懸命やってきたが、石を生かすためには、緑と水と風を生かさないといけないと思い、竹林の整備にも力を入れようと思っている。
地域の人々の役に立つ物流サービスを
光栄です。「運送業から総合物流業へ」をスローガンに仕事を進めてきたがまだまだ端緒についたばかり。仕事をさせていただいているある企業の倉庫では月に100万個単位の荷物の出し入れがある。誤送はあってはならないことで、現在0・001%、目標値の10分の1に抑えている。お客さんとコンピューターのおかげだ。自社としてはまだまだ発展途上。
これからの企業経営としては、産学官の協同など方向性が示されているが、上伊那貨物という名前を背負っている以上、上伊那から出ていくわけにはいかない。この地域の、農業・工業・流通業の発展を縁の下で支えていかなくてはいけないと思っている。この地域に暮らす人に役に立てる総合物流サービスを展開して行きたい。