リニア県内駅 飯田市上郷飯沼付近に設置
JR東海は、リニア中央新幹線の県内中間駅の位置について、飯田線の元善光寺駅から1キロ離れた飯田市上郷飯沼付近に設置するとの案を明らかにしました。 JR東海は、リニア中央新幹線の詳しい駅の位置やルートなど最終的な案を示した「環境アセスメントの準備書」を18日公表しました。 準備書では、県内に設置される中間駅の位置の案は元善光寺駅から南西に1キロ離れた、飯田市上郷飯沼付近としています。
伊那市から車でのアクセスは、中央道を利用し、飯田インターチェンジ経由でおよそ50分。スマートインターチェンジの設置が検討されている座光寺パーキングエリアを経由した場合は40分程となる見込みです。 飯田線を利用した場合、伊那市駅から元善光寺駅までは、各駅停車で1時間40分程かかります。 JR東海では、14年後の2027年、東京-名古屋間の開業に向け、来年からの工事着工を予定しています。
準備書の公表を受け、リニア中央新幹線上伊那地区期成同盟会会長の白鳥孝伊那市長らがこの日、伊那市内で記者会見を開きました。 白鳥市長は「駅の位置が決まり、アクセスやインフラ整備について国や県に積極的な取り組み行い、利便性を高めていくかがこれかの仕事」と話していました。 飯田線については、県外から訪れる人達の為にも、リニアの駅と飯田線を結び、飯田線のあらたな駅を設置すると共に、急行の運行など高速化の検討が必要と話していました。 道路については、国や県に対し、費用対効果の面からも、飯田市周辺より、上伊那や諏訪地域からの利用客を見据え、国道153号バイパスの整備を優先して行うよう働き掛けていきたいとしています。