労災防止へ労基署が意識調査
原因は本人の不注意・過失が最多
伊那労働基準監督署は労働災害防止に役立てようと今回初めて労災に対する意識調査を行い20日結果を公表しました。 発生原因については本人の不注意や過失によるものが多いことから、労働安全衛生教育を定期的に繰り返すことが必要だとしています。 伊那労働基準監督署は上伊那8市町村を管轄していて調査は平成20年から24年までの間に休業4日以上の労災が発生した529の事業場を対象に行われました。 このうち回答があったのは385事業場、率にして72・8%となっています。 回答があった業種別の割合は製造業が最も多く、36.6%。次いで建設業が14.7%となっています。 調査は複数回答が可能で労災発生の原因については、本人の不注意・過失によるものが75.3%と最も多く、次いで安全衛生教育の不足が36.9%となっています。 労災の再発防止対策としては安全衛生教育の実施が65.2%、危険予知訓練(KY活動)の実施が50.4%となっています。 伊那労働基準監督署では調査結果をもとに研修会や個別指導の実施、事例に関する情報提供など労災防止に向けた取り組みに努めていくとしています。