「おからこ」でおもてなし
旧井澤家住宅を管理・運営する伊那部宿を考える会は、22日伊那地域で古くから、十五夜に合わせ食べられてきたおからこで、東京から訪れた人達をもてなしました。 おからこは、十五夜の時に月に供え食べられてきた物で、考える会では、後世に伝えていこうと毎年この時期に作っています。 この日も、会員15人あまりが、午前中から、もち米をすり潰し、作りました。 十五夜が、収穫期という事もあり、米の粉で手軽にできる餅として作られたと言われています。
陽も沈みかけた午後5時過ぎ、東京から9人が旧井澤家住宅を訪れました。 9人は、着物姿で街を散策し、その地域の魅力を再発見しようと伊那を訪れました。
おからこは、一口大に切られ、野菜と煮て、味噌で味付けした汁として、訪れた人達にふるまわれました。 午後9時過ぎ、雲にかくれていた月がでてくると、縁側に設けられた供え飾り越しに、中秋の名月から3日遅れの月見を楽しんでいました。