第2回 輝く!経営者賞 受賞者決まる
受賞者 歓びの声(下)
上伊那の元気な企業の秘密を探ることを目的に03年4月から2年間にわたって進められた「上伊那 輝く!経営者キャンペーン」。その第2回目の表彰式が26日、伊那毎日新聞創刊50周年記念祝賀会の第1部として開催され、伊那市の唐木屋石材工芸、駒ヶ根市の上伊那貨物自動車、伊那市の菓匠しみず、伊那市の南信美装伊那窶狽フ4社の経営者が「輝く!経営者」賞を受賞した。
表彰にあたっての同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)のあいさつと、受賞後、推進委員の一人であるニュースキャスターの武田徹さんのインタビュアーを受けて、受賞者が語った歓びの声を紹介する(要旨)。その2回目。
地域の食材を活用して地域に喜ばれるものを
菓匠しみず 清水紀光社長
表彰していただき驚いている。いつも社員には「素材に勝る技術なし 鮮度に勝る旨さなし」と言っている。その姿勢が評価していただけたのかなと思うとうれしい。上伊那には、お菓子にピッタリの素材がたくさんある。例えば、今が旬のブルーベリー。この頃は作る人も多くなっており、なんとかこれを生かしたお菓子ができないものかといつも考えている。
店員の対応が良いといっていただけるが、何かマニュアルがあるわけではない。ただ、「ありがとう」という感謝の気持ち、「申しわけありません。すみませんでした」と素直に謝罪できる態度を大切にしようと言っている。10月の末には仏国プロバンスの農家をイメージした新店舗を出す予定。今後も皆さんに愛される店でありたい。
目標を明確にし、一歩一歩の歩み大切に
南信美装伊那 吉澤文男社長
(受賞は)予想もしなかったことで大変うれしい。31歳の時に数万円の資本金で会社をはじめ、現在は年商12億円ほどに成長させて頂いた。ビルメンテナンスなどのサービス業は、地域の皆さんに応援して頂かなければできない。その時々の目標を明確にして、地域の理解と協力を得て一歩一歩進んできたことが良かったのだと思う。当面は、伊那市・高遠町・長谷村の合併もにらんで、廃棄物の発泡スチロールを油化し、それを利用して暖房や冷房などを行う保養施設を作りたい。
ライオンズクラブでフィリピンでの奉仕活動をしている。スラム街のゴミの山で暮らす子供への援助だが、伊那市の子供にも手伝ってもらい、貧しい中でも一生懸命頑張っている人がいることを知ってもらいたい。